今回は、デュピクセントの添付文書を元に、デュピクセントの成分・組成がどういったものなのか調べてみました。
(今までのデュピクセント治療日記はこちらです👇👇👇)
そもそも「デュピクセント」って・・・・
- 既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎
- 気管支喘息(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない重症又は難治の患者に限る)
- 鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎(既存治療で効果不十分な患者に限る)
以上、3点に対して効能又は効果をもつ薬剤です。
今回の体験談については、以下の方に読んでいただきたいと考えています。
- あなた自身がアトピー性皮膚炎で悩んでいて、
デュピクセントを使用を検討されている方 - あなたの身近の大切な人が、アトピー性皮膚炎で悩んでいて、デュピクセントの使用を勧めようか検討されている方
- デュピクセントを既に使用しており、今後の治療の参考にしたい方
- アトピー性皮膚炎の治療について知りたい方
上記について、1つでも当てはまる方は、ぜひお読みください。
組成・成分
今回は、この注射器の中に入っている液体が、一体どういうものなのか調べてみました。
・有効成分
デュピルマブ(遺伝子組み換え)
・添加剤
L-ヒスチジン、L-ヒスチジン塩酸塩水和物
L-アルギニン硝酸塩
酢酸ナトリウム水和物、氷酢酸
精製白糖
ポリソルベート80
以上、いろいろと耳なじみのないものが入っているようです。
1個づつどんなものか、みていきます。
デュピルマブ(遺伝子組み換え)
この薬の1番肝心な成分です。
しかも、「チャイニーズハムスターの卵巣細胞」っていうものを、遺伝子組み換えて作った「抗体」だそうです・・・
そのおかげで、私の肌は治ってきてます。
科学者のみなさま、ありがとう。
Wikipediaでも検索してみました。
デュピルマブ(dupilumab、商品名: デュピクセント Dupixent)
となっています。ネーミングの由来まではわかりませんね。
副作用についても、アレルギー反応、結膜炎、角膜炎を含む複数の副作用を引き起こす
とあります。
L-ヒスチジン、L-ヒスチジン塩酸塩水和物
化学の授業でしかお目にかかれないような言葉が出てきました。
化学式とか見ても全然わからないですね。。
でもこの物質、アミノ酸サプリとして、販売されていたりするようです。
蛋白質を構成する20種類のアミノ酸のうち、ヒトの体内で合成できないため食物などから摂取する必要があるとされる9種類の必須アミノ酸の1つ。
ヒスチジンを摂食すると、ヒスタミン神経を介した認知機能の向上や疲労感の改善が知られる。
出典:日経バイオテク
なーんか、体にいいものっていうのはわかります。でも、デュピクセントに混ぜた意味っていうところまではわかりません、
副作用を抑える役割を期待しているのでしょうか。
L-アルギニン硝酸塩
これも、化学でしか聞かないですよね・・・
エスカップとかドリンク剤に配合されているようで、案外身近な存在です。
L-アルギニン塩酸塩はタンパク質を構成するアミノ酸の一つで、疲労回復作用のほか、血管を拡張させ、体や脳の血流を改善する作用や、カフェインの覚醒作用を増強させる作用があります。そのため、 疲労回復や、集中力の維持・改善を目的としたドリンク剤などに配合されています
出典:エスエス製薬
これも、なーんか、体にいいものっていうのはわかります。
一応元気にはなりそうです。
酢酸ナトリウム水和物、氷酢酸
これはなんとなくわかりました。保存料です。
古くから酢酸は菌の繁殖を抑える効果があると言われており、酸味を付与する目的以外にも食品の保存を目的として使用されてきました。
酢酸ナトリウムは酢酸を中和して出来た食品添加物です。
出典:三菱ケミカル
身近なところでは、食品に加えられていることが多いですが、今回は、注射液の中に雑菌が繁殖することを防ぐ役割をしているようです。日持ち向上剤ですね。
精製白糖
字の通り砂糖です。医療用で砂糖を加えることがあるそうです。
医薬品としては日本薬局方6局から白糖および精製白糖として収載され、内服薬の矯味剤(味の改善・調節)、糖衣、内外用薬の賦形および希釈剤として用いられている。
出典:独立行政法人農畜産業振興機構
要は、薬を味変して飲みやすくしたり、薄めて使いやすくしたり、賦形(ふけい)したりするものですね。
デュピルマブだけだと、少なすぎて扱いにくいので、砂糖を足すことで量を増やして、薬品として扱いやすくしてるんでしょうね。
あと、砂糖なので人体に害はない、ということだと思います。
ポリソルベート80
優れた浸透性、乳化・分散性などの特徴を持っているポリソルベートは、ノニオン(非イオン)性界面活性剤で、食品添加物以外に乳液や洗顔料などの化粧品や軟膏クリーム、注射剤、ドリンク剤など医薬品などさまざまな分野で使用されています。
ポリソルベートの後に、20、60、65、80と数値が表記されていますが、これは数値が高くなるにつれて油に近い性質があり、低いほど水に近い性質になります
出典:たべるご
数字が「80」なので、ほぼ油ですね
なめらかさや、しっとり感を出すために使用していると思われます。
液を皮膚に注射するので、実際に液体をみることはないのですが、
とろみがついているものと思われます。
まとめ
以上のことを、まとめてみました。
・有効成分
デュピルマブ(遺伝子組み換え)
⇒「チャイニーズハムスターの卵巣細胞」を遺伝子組換えで作り出した抗体。この薬剤の主役。
・添加剤
L-ヒスチジン、L-ヒスチジン塩酸塩水和物
⇒認知機能の向上や疲労感の改善。有効成分の補完物質か。
L-アルギニン硝酸塩
⇒疲労回復や、集中力の維持・改善。有効成分の補完物質か。
酢酸ナトリウム水和物、氷酢酸
⇒菌の繁殖を抑える効果。日持ち向上剤。
精製白糖
⇒賦形剤・希釈剤。かさ増しのために使われている
ポリソルベート80
⇒ほぼ油。なめらかさ・しっとり感を出す。
素人考えでは、「有効成分だけ、いれときゃいいじゃん」って、
思っちゃいますけど、科学者さんたちが、いろいろ考えて作ってくれてるんですね。
薬価約66,000円の価格の大部分は有効成分のデュピルマブなんでしょうね。
(精製白糖が10,000円分するとは思えないです。)
っていうことで、今日のところは以上です。
ではでは、
お疲れ様でした!!
コメント